2016/1/28 「高度実践プログラム発表会」みなさん明けましておめでとうございます!! ...という台詞も年明けから1ヶ月近く過ぎた今では「何を今さら…」という感じですが (笑) (べ、別に更新をサボってたわけじゃないですよ!!) さて、今回は「高度実践プログラム発表会」ということなのですが、この「高度実践プログラム」というのが何かと言いますと… 「高度実践プログラム」は今年度からできた制度で、学部1年次に優秀な成績を修めた人が、2年次に物理計測基礎実験の単位と代わりとして、 希望の研究室で研究ができるという制度です。 そして、今回の発表会では、そのような選りすぐりのエリートたちが積み上げた1年間の研究成果を発表しました!!

B2の人たちは研究発表をしたことのないはずなのですが、全員が堂々と発表できていてとても良かったです!! 中にはとても完成度の高いものもあり、M1の自分としてもとても刺激になりました!! ただ、先生や修士の方々のキツい質問に少々戸惑いも見られたので、これからもっと多くのことを学んで、そんな質問にも答えられるようになりましょう! presentation_program高度実践プログラム 2年生 研究発表会
日時: 2016年1月28日 (木) 16:00-18:00 場所: L706b 発表者: - 安部 大晟 「雷雲ガンマ線の観測のための光センサー開発」
地球には宇宙から高エネルギー粒子が降り注いでいます。宇宙の特殊な環境で電子や陽電子が加速されることでこのような現象が起こっているのです。我々にとって身近な存在である雷雲からも高エネルギーガンマ線が観測されており、電子などの粒子が高いエネルギーまで加速されているためだと考えられています。雷雲の中でどのように加速が起こっているのか、雷の発生の謎とは、といった疑問を解くため稲妻を検知する光センサーの作成、ガンマ線と雷の相関について調べるためにのプログラミングの作成をしました。本発表では、私がコアタイムの時間に研究のために何をしてきたかについて話します。 - 上島 翔真 「アップグレードされた AROMA-W に関するソフトウェア及び機材の準備」
AROMA-Wに関して、10台のカメラがEOS_KISS_X3へとアップグレードされた。それに伴い、カメラの操作と画像の解析に必要な機材およびソフトウェアの準備、又、実際に撮影を行った。カメラ操作においては、ソフトウェアとしてgphoto2を用いることで、より簡便な操作が可能になった。解析においては、機材としてraspberry_piを用いた。これをカメラ1台に対し1機対応させることで解析に要する時間の短縮が可能になり、また12台すべてのカメラを平行して取り扱うことが可能になった。本発表では、これらのことについて詳細にお話します。 - 駒井 雅「広視野高時間分解能観測装置 AROMA-WV の開発 (仮題)」
- 段 毛毛 「雷雲による発光現象スプライトとガンマ線放射 TGF の時間的相関について」
スプライト(sprite)は雷雲上の中間圏で起こる発光現象であり、超高層雷放電の一つであります。自分が見たビデオではスプライトが一瞬(30ミリ秒程度)で消え、人の顔や妖精のようにひょっこり姿を現していました。スプライトは時折、超新星爆発の時などに発生する「ガンマ線バースト」に似た現象を伴います。一方で、スプライトと同様な環境下で、短時間のうちに大量なガンマ線を放射するTGF(Terrestrial gammaray flashes)と呼ばれる現象があります。これは「ガンマ線バースト」にとても似ています。そこで、スプライトとTGFに何らかの関係があるかどうか、広視野カメラとガンマ線天文衛星Fermiのデータを使って、調べています。
|